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書類選考を通過して一次面接、二次面接まではいつもうまくいくのに、なぜか最終面接(役員面接)で落とされてしまう…。

「そこで不採用にするなら、もっと早くに落としてほしい。そうすれば違う企業の応募ができたのに…」と投げやりな気持ちになってしまうこともありますよね。

最終面接まで進んだ後にスムーズに採用が決まるかどうかは、それぞれの面接段階で「どういうことがチェックされているのか?」ということをよく理解して、面接に臨むことが大切です。

今回は、転職活動の最終面接でよくある失敗パターンと、その対策方法について具体的に解説させていただきます。

最終面接でよくある失敗例

役員によって行われることが多い最終面接は、これまでに転職活動はたくさんやってきたという人でも緊張するものです。

本番でガチガチになってしまわないように、最終面接でやってしまいがちな「よくある失敗例」について理解しておきましょう。

考えられる失敗パターンを知っておけば、ピンチにおちいったときに落ち着いて挽回(ばんかい)できるようにしておくことが大切です。

【最終面接でよくある失敗①】基本的な質問に答えられなかった

「その職種を目指すなら、当然知っておかないといけない」という基本的な知識というものはあるものですよね。

例えば、私のように経理の仕事をしている人間にとっては簿記の基本的な知識を問うような質問が該当します。

他にも医薬品業界や金融関連の職業に行く人も基本的な知識を面接でチェックされる可能性がありますね。

これらに答えられないと準備不足と判断され、業務遂行上でも段取りが悪いのでは…と判断されかねません。

正直に「勉強不足でした」と答える

実際にこの手の質問をされて、答えようがない状態になってしまった時には正直に「勉強不足でした」と答えましょう。

転職面接は基本的に「落とすための試験」ではありません。

面接官としてもできるだけ良い方向に解釈してくれるのが普通ですから、変な嘘をつく必要はありません。

もちろん、質問にはスムーズに答えられるのが理想ですが、もしそれが難しい場合にはせめて「正直である」「誠実である」という印象を与えられるように努力しましょう。

これが逆に好印象であることがあります。

また、本当に来てほしい人材に対しては、面接官がその質問の答え遠回しに教えてくれるというようなこともありますね。

【最終面接でよくある失敗②】面接中にヒートアップしてしまう

最終面接では「うちの企業の問題点ってどんなことだと思う?」といったような雑談のような、本気の質問のような…と判断に迷う質問も出ます。

あなたの中に「理想の企業像」が強くあるほど、熱い理想論や前の職場への不満を語ってしまうことがあるかもしれません。

例えば、前職では残業代が出なかったとか、職場の上司に人間性を否定されるような罵倒のされ方をした…とか、そういう話をちょっと勢い込んで話ししてしまうのはできれば避けた方が無難です。

場合によっては「扱いにくい人間かも…」と相手にマイナス印象を与えかねません。

冷静に判断ができない人だという印象を与えてしまうと、せっかく最終面接まで進んだ努力が水の泡…なんてことにもなりかねないのです。

「まくら言葉」を上手に使おう

面接で聞いておきたいことや、自分の意見を積極的に述べたいと考えた時には、その意見を述べる前に「まくら言葉」を上手に入れるのが良い印象を与えるポイントです。

例えば、気になるお給料について聞きたいというような場合には、「私の能力を見ていただいた上で判断をいただければと思うのですが、家庭を持つ身ですのでもしよければお給料の条件についてお聞かせいただけませんでしょうか」といったようにききましょう。

「能力を見ていただいた上で判断いただければ」「家庭を持つ身ですので」のようなクッションになるまくら言葉を使っておくと、聞きづらい質問であってもカドが立つことなく質問できます。

残業時間がどのぐらいあるか?を確認しておきたいのであれば「前職では1週間に10時間ほどの残業をしていたのですが、御社ではおよそどのぐらいの残業がありますでしょうか」といったように聞けば、相手も具体的な数字で答えやすくなるでしょう。

上手に言い換える

また、ストレートに聞きたいことをズバリ聞くのではなく、上手に言い換えを行うのも有効です。

例えば、会社の離職率がどのぐらいか?は気になるポイントですが、「離職率はどのぐらいですか?」と聞いてしまうと相手はムッとしてしまうかもしれません。

離職する人がいるということは、その人の穴を埋めるために中途で入社している人がいるはずですから、「中途入社の方はだいたい何割ぐらいいらっしゃいますでしょうか?」といったように質問すると良いです。

あなた自身も中途入社になるわけですから、少しでも早く職場に慣れたいという意欲をアピールすることにもつながりますよ。

【最終面接でよくある失敗③】「最後に質問はありますか?」への返答

「最後に質問はありますか?」という質問は、面接の最後には必ず聞かれる質問です。

面接官の質問の意図としては「どれぐらいこの会社に入社したいという意思を持っているのか」の確認と考えておいて問題ありません。

ですから「いえ、特に何もありません…」ではせっかくの入社意欲をアピールするチャンスを逃してしまいます。

悪くすると「うちの会社は第二、第三希望で、本当は別の会社に行きたいのでは」と判断されかねませんから注意しておきましょう。

「決め質問」を考えておく

未来についての質問は、プラス印象を与えます。

例えば「御社のホームページで〜について取り組んでらっしゃるという内容を拝見したのですが、今後の展望についてぜひお聞かせください」といったように、自分なりに「決め質問」をあらかじめ一つ準備として決めておくと良いでしょう。

最終面接では何が見られているのか?

転職活動では、書類選考に通ったら、「一次面接 → 二次面接 → 最終面接(役員面接)」という3段階で面接が進むことが多いです。

(小さい企業の場合は「二次面接=最終面接」の場合もあります)

スムーズに採用まで進むためには、それぞれの面接がどういう目的で行われているのか?ということを理解して対策を考えることが大切です。

一次面接はなんのためにある?

一次面接では、最低限の適性(身だしなみや言葉使い、コミュニケーション能力など)をチェックされています。

この段階での面接官は、人事部と配属予定部署のスタッフの人である場合がほとんどであるため、実務に基づいた内容の質問は少ないでしょう。

二次面接はなんのためにある?

二次面接は、希望している部署の課長や主任が面接を行うのが一般的です。

ここでは実務能力があるかどうか?が主に問われます。

専門的な知識の有無を確認するとともに、「一緒の部署で働く仲間として受け入れられそうな人か?」がチェックされています。

面接官は将来的にあなたの直属の上司になる人である可能性が高いですから、即戦力として貢献できるということをアピールするとともに、社風などに対する無用な批判をしないように注意しておくことが重要になります。

最終面接はなんのためにある?

そして最終面接です。

ここでは「役員+配属部署の責任者」が面接を担当することが多いでしょう。

ここまで来れば、専門的な内容を聞かれることは採用はほぼ決まっている状態ですが、役員は人事権を持っていることが普通ですから、ここでミスをすると全ての努力が水の泡…ということになりかねないので注意しましょう。

最終面接ではより人間を見る目に長けていて、人生経験も豊富な役員が、あなたの人間性が自社の社風に合うかどうかを判断している可能性が高いです。

あえて難しい質問をぶつけてみて、そのときの反応をみるというようなことも行われるかもしれません。

このような場合にはあえてりこうぶろうとせず、「考えが及びませんでした。ぜひその問題について取り組むときの心構えをご教授願えませんでしょうか」といったように謙虚に相手のアドバイスを求める姿勢を見せた方がプラスにつながります。

相手は役員ではあっても、自分の上司となる可能性が高い人ですから、緊張しすぎる必要はありません。

最終面接ではむしろ、役員を前に「普通にコミュニケーションをとることができるかどうか」がポイントになってきます。

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