ブラック企業の実態としてもっとも問題になりやすいのが、パワハラとサービス残業です。
この記事では、職場のパワハラやサービス残業にお悩みの方向けに、具体的な対処法を解説します。
現在、ブラックな職場で苦しんでいる人も、そうでない人も、これを読んでサービス残業やパワハラについての対処法をきちんと理解しておきましょう。
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まずはブラック企業のパワハラやサービス残業に対し、対処する構えを見せることが大事
まずは心構えとして、会社に対して「自分たちはパワハラやサービス残業というものに対して、文句を言う意思がある」ということを示す必要があります。
職場でそんなこと怖くてとてもできない…と思われる方がほとんどだと思いますが、おおげさに考えないでください。
例えば、上司から「今日までにこれやっといて。明日の会議で使うから、必ず今日中でお願い」という依頼を受けたとしましょう。
そして、その仕事を今日中に仕上げるためには、定時ではとても終わらないことが目に見えている状況だとします。
そういう状況の時、一瞬だけ「間(ま)」を置いて返事をするだけでいいのです。
なんだそりゃ?という感じですよね。
そう思った方はぜひ次の項目も読んでみてください。
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君さあ、ひょっとしてなにか文句あるの?と言われたら…
人間は、コミュニケーションにおける「違和感」というものを敏感に察知する生き物です。
いつもなら、どんなに無理な指示でも、間髪入れずに「はい、了解しました」と返事していたあなたが、一瞬だけ「間」を置いて返事をするだけでも相手は敏感に「あれ?」と思います。
この違和感は相手にとってストレスになのです(ストレスだからこそ、敏感に察知します)
1回や2回のことなら「たまたまかな?」と思うかもしれませんが、何度も続くと「あえてやっていること」というのが相手に伝わるでしょう。
このときの相手の反応をよく観察してください。
「君さあ、ひょっとしてなにか文句あるの?」
上司や先輩が、こういう聞き方をしてきたら「成功」だと思ってください。
このような反応をするということは、相手はあなたの「戦う意思」を感じ取っていることに他ならないからです。
まずは、心構えとしてこの状況(相手に対して、あなたが戦う意思を見せていること)を生み出すことを目標にしてください。
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まずは精神的な支配関係から脱すること
なぜこのようなことの説明から始めたか?というと、ブラックな職場と戦うためには、まず「相手との精神的な支配関係」から逃れる必要があるからです。
ごく常識的に考えれば、職場の上司といっても人間と人間の関係です。
雇用契約は一種の契約にすぎませんから、どんなに年が離れていても、どんなに役職が違っていたとしても、あなたと会社の人たちとは平等で対等な関係のはずなのです。
(ただ、会社という1つの目的を持った組織の一員となっている関係から、お互いに担当している役割が違うというにすぎません)
ブラック企業のパワハラやサービス残業と戦うためには、この「対等な関係であること」をもう一度認識しなおす必要があります。
普通の職場に勤めている方は異常に思うかもしれませんが、ブラックな職場に勤めている人たちは、上司や先輩に精神的に支配されているのが実際のところです。
精神的に支配されていては戦うことは絶対にできません。
精神的に支配されている状態で、小手先の証拠集めや、意見具申などをしても何の意味もないのです。
ここから先には、具体的な行動をしていきます(その進め方については次の項目で説明します)
精神的な従属関係から逃れることの重要性をご理解いただけましたら、次の項目で具体的な証拠集めの方法についてみていきましょう。
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実際に行動するためには証拠が必要
ここからはブラック企業のサービス残業やパワハラと戦うための具体的な行動についてみていきましょう。
サービス残業やパワハラということに限らずですが、そういった不当な待遇を受けているということを主張したり訴えたりするにしても、まずは証拠が無いと話になりません。
サービス残業やパワハラの実態、また、具体的にどのような証拠を残しておくと良いかということや対処法等、以下でご紹介します。
サービス残業は、言い方を変えれば詐欺行為
現代ではサービス残業という言葉は聞き慣れてしまった言葉ですが、ストレートに言えば給与の未払いです。
例えば、あなたの月給が25万円で、毎月サービス残業を100時間、2年間続けたとしましょう。
各会社の給与計算方法によって若干異なりますが、月給25万円の人であれば残業100時間は約20万円分の残業代支給に相当します。
1ヶ月で20万円分の残業代が未払いの場合、2年間だと480万円になります。
2年間でもらえるはずだった480万円がもらえていないとなれば、これはもはや詐欺の被害に遭っていると言っても過言ではありません。
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サービス残業の証拠を残す確実な方法
会社には勤怠記録があるから証拠は残っていると考える人も多いと思いますが、勤怠の記録をきちんと付けていなかったり、過去の勤怠実績の保管が曖昧だったり、ひどい会社になると改ざんのようなこともあるかもしれません。
まずは自身で勤務表を印刷する等して保管するようにしましょう。
正確に勤怠を記録していない場合はどうするか
ブラック企業でよくありがちな、定時になると残業が付かないようにみんな一斉にタイムカードを切らされる、といったような場合があるでしょう。
こういった場合でも、何かしら形に残しておくことが重要です。
例えば、社内メールアドレスから誰か(自分自身でも構いません)にメールをしておく等が有効です。
そうやって証拠を残しておけば、いざという時にそれが証拠になります。
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ブラック企業のパワハラへの対処法
パワハラにもいろいろありますが、結局は殴る・蹴るといったような暴力や、暴言等です。
または、暴力や暴言が無かったとしても、それを受けたということに等しいだけのダメージを従業員に与える行為であることに違いありません。
場合によっては精神を病んで出社できなくなったり、まともに生活することも困難になったりする場合もあります。
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パワハラの記録はどうやって残すか
パワハラについては、パワハラの種類にもよりますが、罵声や怒声、暴力等については動画で録画が一番有効です。
動画が難しいようであれば、音声のみの録音でも構いません。
日にちと時刻と、誰が誰に対してどのようにパワハラを行っているかが確認出来れば問題はありません。
証拠を使うのは最終手段、まずは周りと協力すること
証拠を使う場合は、どこかに訴えるというような対応を行う場合なので、退職や転職の意思が無いのであればそういった対応は最終手段と考えるのが良いでしょう。
会社に残るつもりであれば、まずは環境を改善したり是正したりすることが必要になりますので、可能であれば周りの方と協力しながら会社側に相談することが大事です。
そして、うまくいかなくなってこじれた時には証拠を使って最終手段を取ります。
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まとめ
ブラック企業のようなひどい環境であれば退職を決断して転職してしまった方が話は早いですし、そういった環境でも耐え抜いて働いていた人であれば他の企業からはむしろ歓迎されます。
無理にブラック企業で働き続ける必要は無いため、早めに退職や転職を決意して行動を起こしましょう。
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