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特別養護老人ホームで仕事をしている皆さん。仕事や人間関係がきつくて悩んでいませんか。

私も特養で働き、何度も辞めたいと思った一人です。

しかし、介護職の中でもキツイと言われる特養の仕事を選んだというあなたは、大変だと分かっていながらも「介護の基礎や技術を身につけたい」と介護にまっすぐ向き合える人だと思います。

私は介護福祉士として、デイサービスと特養で働いた経験がありますが、他の職種に転職すると、思った以上に上手くいったということがあります。

特別養護老人ホームでの仕事はうまくいかなかったとしても、別の介護職やまったくちがう職種では成功するという人はたくさん見てきました。

ここでは、私の経験を通した体験談と、特養で働いた経験のある人がスキルを活かせる転職先をご紹介します。

特別養護老人ホームで働く人によくある悩み

私が実際に特養で働いていたときには、具体的には次のような悩みを持っていました(あなたはいくつあてはまるでしょうか?)

【特養で働く悩み①】仕事の速さを最重要視する職場への不信感

「仕事が早いことが美徳」このような特養の雰囲気が嫌で辞めたいと思ったことはありませんか。

私が働いていた特別養護老人ホームでは、5~10年勤務している若い介護スタッフやベテラン介護スタッフが多く、どの職員も仕事に慣れていて、とにかく仕事を早くスムーズにこなすことを目指している人ばかりでした。

これには特養の仕事に特有の「仕事の変化が少ない」ということも影響していたのかもしれません。

入社したころは誰しも特養の1日の仕事の流れについていくのが精いっぱいです。

しかし気が付くと、食事、入浴、トイレ誘導、体位交換、行事、就寝…と、同じサイクルの繰り返しに気付きます。

仕事の流れに慣れた介護スタッフは、効率よく仕事を早くこなすようになります。

早く仕事を終わらせたい気持ちが先行して、利用者さんに寄り添って話をきき、その人の希望通りに仕事をするなんていう介護スタッフはほとんどいなくなっていました

利用者さんの主張を考えず、「あの職員は仕事がスムーズ」「あの職員がいると仕事が早く終わる」ということを美徳だと思う、職員の効率中心の環境にいきどおりを感じていたのは私だけではありませんでしたね。

【特養で働く悩み②】重介護者や認知症利用者が相手のきつい業務

特別養護老人ホームの仕事は体力勝負です。

身体的にも、精神的にも負担が大きすぎたことが原因で辞めていく人も多くいます。

何十人もの利用者さんを起こしてベッドから車椅子へ移乗介助し、排泄交換(オムツ交換)を繰り返すため、身体に大きな負荷がかかります。

腰痛で定期的に整体に通うなど、仕事に支障が出る職員もいます。

また、認知症の利用者さんは日中と夜間の動きの違いがあり、夜間全く寝ない利用者さんもいます。

そのため、事故のないように見守り、介助が必要です。

特養の夜勤業務はとても神経を使うため、精神的にも負担が大きいです。

デイサービスは介護度の軽い利用者さんが多いため、介護が必要な人は全体の10%に満たないぐらいかもしれません。

また、夜勤業務がなく、利用者さんはその日のうちに帰宅するので、私はデイサービスの方が精神的に楽でしたね。

ホームヘルパーも重介護者の方への介助サービスがありますが、特養のように短時間で何人ものオムツ交換や移乗介助をすることはないですよね。

特別養護老人ホームは他の介護職種と比べてみても、身体的、精神的にとても負担の大きい職場なのは間違い無いと思います。

【特養で働く悩み③】苦手な職員との仕事の連携や人間関係

特別養護老人ホームはとにかく一緒に働く職員との人間関係に悩みがちです。

私が特養で働いてた時は、周りを考えずにマイペースに仕事をする人や、指示を出しにくい先輩とペアになることがありました。

非常にやりにくさを感じ、その上「仕事が速い人がえらい」という雰囲気でしたから、業務を遅らせることへのプレッシャーは非常に大きなものでしたね。

ホームヘルパーは利用者さんとの一対一での介護ができるため、自分のペースで利用者さんとしっかり向き合って仕事ができるのが良いところだと思います。

業務内で人間関係の影響を受けることはほとんどないですね。

特養では、自分がこういう介護がしたい!利用者さんの要望にこたえたい!と思っていても、まわりの職員から「早く仕事をして」というような視線を感じることがあり、自分が思った通りの仕事ができない辛さやストレスがありました。

特養で働いたスキルを活かせる転職先は?

特養で働くことが辛くなり辞めたくなっても、あなたには特養でつちかったスキルがあります。

それは、多くの人を介護した介護技術と経験値です。

特別養護老人ホームで経験したスキルがあれば、他の職種でも第一線として活躍することができますよ。

【特養経験者におすすめの転職先①】ケアマネージャー

もっともスタンダードな転職先としては、ケアマネージャーへのステップアップがあります。

受験資格を得るためには実務経験が5年必要ですが、介護職としてキャリアアップしていくことを考えている人であれば、ケアマネージャー資格は必ず持っておいた方が良いです。

ケアマネージャーには業務リーダーとしての仕事が期待されることが多いですから、業務がきつい特別養護老人ホームでつちかったスキルはケアマネージャーの仕事で活かすことができます。

介護が必要な状況にある利用者さんや家族に対して、介護のプロとして最適な支援方法を考えることができ、利用者さんに合った介護サービスへ導くことがケアマネの使命です。

また、介護スタッフ職より基本給も上がるため、年収はアップします。

事務仕事が中心のため、身体的な負担がなく、長く仕事が続けられるのも良いところですね。

【特養経験者におすすめの転職先②】デイサービス
利用者さんの在宅生活を中心とした援助に興味がある方や、利用者さんとのコミュニケーションやレクリエーションを積極的に行いたい人は、デイサービスが向いているかもしれません。

特養で基本的な介護技術が身についているため、デイサービスでの介助はなんの問題もなくこなせると思います。

重介護者のケアがある場合もスムーズに対応できるでしょう。

私はデイサービスでレクリエーションやコミュニケーションを学び、特養では基盤となる介護技術を身につけることができました。

個人的にはこれら2つの仕事を経験していてとてもよかったと思っています。

【特養経験者におすすめの転職先③】ホームヘルパー
特養での経験を活かして、ホームヘルパーに転職してみるのも一つの選択肢です。

一般的にはホームヘルパーというのは「介護職としては一番最初のステップ」というイメージを持っている人が多いと思います。

ですが、特養などの負担が大きい仕事を経験した人がホームヘルパーに転職し、とても充実した形で仕事をしているケースはとても多いです。

特養で重介護者のケアのスキルがあるため、ホームヘルパーで重介護者の支援をすることがあっても、問題なく対応することができるでしょう。

事業所も特養での経験者であれば安心して仕事を任せることができます。

また、利用者さんと一対一で関われるため、まわりを気にせず自分のペースで仕事ができる魅力があります。

特養でまわりの視線に戸惑いながら仕事をすることがなく、自分がしっかりと利用者さんと向き合って仕事ができるのがホームヘルパーの良いところです。

また、特養では利用者さんの思わぬ事故や急変に立ち会うことがあります。

ホームヘルパーの仕事も同じことが考えられるため、そのような場合も特養での経験が役に立ちます。

まとめ

特養を辞めたいと感じている人の中には、職場に閉じこめられているような、視界がせばまったような気持ちで日々働いている人もおられるかもしれません。

しかし目線を広げてみれば、特養で身についた介護技術を求めている転職先がたくさんあることに気付かれると思います。

介護職のいいところは、まず転職先に困らないところです(介護業界の人材不足はまだまだ解決していません)

どこにいっても「大歓迎!」という形で仕事を見つけられる職種というのはなかなかないですよね。

大切なことは、自分がいかに自分に合った転職先を見つけることです。

私も転職活動をして、自分に合った転職先を見つけることができ、転職してよかったと思いました。

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