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私はCROでの安全性管理業務を5年間経験した後、製薬会社の総合職へと転職しました。

新卒として就職活動をしたときは転職市場の状況もよく、運良く第一希望の会社に入ることができたので、正直言って「別の業界なんて考えられない…」なんて思っていたんです(今から思うとなんともあさはかですが)

CRO時代は当たり前と思っていた業務負担が、実は別の業界では「そこまでやらなくていいよ」なんていわれることも…。

今回は、現在CROでの安全性管理業務の仕事をしている方が「仕事を辞めたい」となる悩みについての対処法と、次の転職先として考えられる選択肢について考えてみましょう。

CROでの安全性管理業務によくある悩み3点

CROでの安全性管理業務を担当している人には、次のような悩みがあると思います。

私の体験談ベースなので「それはうちは違う」というような部分もあるかと思いますが、こういう職場もあるんだな、ということで参考にしてみてくださいね。

【この仕事辞めたい…となる瞬間1】長時間労働の多さ

医薬品開発受託機関(CRO)でも特に安全性管理業務(ファーマコヴィジランス業務)についている者が必ずといっていいほど悩むことが長時間労働の多さだと思います。

クライアント(主に製薬メーカー)はCROに業務を委託しなければ安全性管理業務ができないというのが現状です。

プロジェクトの規模が大きければ大きいほど、クライアントがCROへ委託する業務量は増えます。

さらに、安全性管理業務では各方面(当局報告や海外提携企業等)へ報告するまでに厳しいタイムリミットがあります。

報告期限の短い症例を突然入手した場合、そちらを最優先して作業しなければなりません。通常の業務量が多ければ自然と長時間労働になってしまいます(私の場合はこれが辞めたい…となった一番の理由です)

【この仕事辞めたい…となる瞬間2】長期休暇が取りづらい

各方面(当局報告や海外提携企業等)へ報告するまでに厳しいタイムリミットあるため、長期休暇が取りづらい職場です。

他の部署はカレンダー通り、3連休やゴールデンウィーク、年末年始で休みでも、安全性管理業務に着いている者は報告が必要な症例入手時に備えて休日出勤します。

私が働いていた会社では基本的に社員は全員出勤、派遣会社から派遣されていた派遣社員の方は休日出勤可能な方のみ来ていただくという風にして対応していました。

【この仕事辞めたい…となる瞬間3】クライアントの難しい要望

クライアントにもよりますが、プロジェクトの立ち上げ段階から全てをCROへ委託(丸投げ)するケースが良くあります。

「データベースへの入力マニュアルや評価マニュアルを一から全て作ってほしい」、「症例の納品期限を早くしてほしい」、というお願いもよくありました。

私が働いていた職場では、「毎日入手する症例で手一杯なのにこれ以上無理!」と思う場面が何度もありました。

CROでの安全性管理業務を辞めたい方におすすめの転職先

CROでの安全性管理業務について1年〜3年程度の経験がある人であれば、次のような仕事への転職も選択肢に入れてみても良いかもしれません。

私の場合は製薬会社(次で紹介する【選択肢1】ですね)へと転職して年収はCROで安全性管理業務をやっていたときより200万円アップさせることができました。

転職先からこの年収をオファーされたときには「年収が上がるなら業務量は増えるかもしれないな…」と考えていたんです。

しかし、CRO時代と比べてもむしろ残業は減りましたし、大手会社であることもあって人の流れが良い(転勤含め)せいか、職場での雰囲気も以前と比べてずいぶん良いと感じています。

社会人になってからCROでの仕事しかまだ経験していないという方(以前の私です)は、別の仕事への転職も選択肢に入れてみることはおすすめです。

【選択肢1】CROから製薬会社への転職

CROでの安全性管理業務の経験を活かして、製薬会社へ転職するという選択肢が第一におすすめしたいステップアップ方法です。

製薬会社では、安全性管理業務に携わる部門はいつも人手が足りない状態ですから、知識と経験がある方は好条件での転職が期待できます。

特に語学力のある方は国内企業だけでなく、外資系企業でも重宝されますね。

アメリカの製薬会社というのはいうまでもなく「巨大企業」ばかりです。

大幅な年収アップを実現する方も多いので、CROでの安全性管理業務経験者が次の転職先としてはいちばんの候補にするべき選択肢であることは間違いないでしょう。

>>製薬会社への転職を2ヶ月以内に成功させるには?

【選択肢2】メディカル派遣もおすすめ

特に女性の場合、結婚を機にそれほどガツガツ働かなくてもやっていける…という方も多いかもしれません。

プライベートの時間がとれないことが「辞めたい…」と感じる直接的な理由となっている人も多いことでしょう。

とはいえ個人的に使えるお金もそんなに減らしたくない、というのであれば、メディカル分野での経験を生かして派遣社員として働くのも選択肢に入れてみてください。

安全性管理業務は長時間残業の多い職場ですが、残業対応の義務があるのは多くの場合は正社員だけです。

あえて「派遣社員」として働く道を選び、自分のライフスタイルにあった場所で働くというのも一つの選択肢ではないかと思います。

安全性管理業務は業務を分散化して派遣社員に仕事を任せている企業がほとんどですよね(データ入力専門、メディカル翻訳専門等のように)

給与も他の派遣の仕事と比べると高いのでおすすめです。

【選択肢3】医療従事者、医療事務への転職

私のCRO時代の同僚には、薬剤師や医療事務などの医療従事者に転職していった方はとても多いですね。

CROなどのメディカル業界に入ってくる人はもともと学歴が高く、能力も高い人たちが多いですから、医療従事者の世界にも転職をしやすいということはあるでしょう。

働く場はガラッと変わりますが、現在20代後半〜30代前半の方であればまったくの未経験分野に挑戦してみるのも良いと思います(これを超える年齢になるとなかなか厳しいというのが現実ですが)

医療に関する仕事がしたいと思ってCROに入ったという人も、医療従事者であれば、これまでと業務内容は違っても「メディカル業界」という点では同じですから、知識が共通している部分も多いです。

転職の際にも、安全性管理業務についていた経歴は採用担当者に好印象を持たれることは間違いないでしょう。

まとめ:CROにいる人は別の職場でも活躍できる

「働くということ」は決して楽なことではありませんし、一時的に辞めたい気持ちになっただけというときもあるでしょう(どの仕事もみな大変ですよね)

しかし、残業をせざるを得ない職場、定時後に予定が入れられない職場等働き方に制限がありすぎるのも精神衛生上よくないと思います。

さらにステップアップをしたい方、自分の働き方を変えてみたいと思う方は思い切って転職をしてみる価値はありますよ。

働きながら転職活動をするのは大変ですが、転職エージェントをうまく使えば転職応募などの手続きは代行してもらえますから、昔に比べると転職活動もずいぶんやりやすくなっています。

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