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「いくら何でも限界。こんな残業、耐えられない…」

プログラマーとして働いている人の中には、労働環境について悩みをお持ちの方が多いかもしれません。

残業時間は労働条件を計ることのできる、代表的なバロメータの一つです。特にプログラマーはその最たる職種で、100時間以上もの残業になることだって、少なくありません。

徹夜や休日出勤の連続に、体調を崩してしまって「もう辞めたい!」と思っている方もひょっとしたらおられるのではないでしょうか(私もそうでした)

とはいえ、今後の自分のキャリアや家族のことを考えると簡単には仕事をやめられない…という方も多いと思います。

ここでは小売系システム開発のプログラマーとして8年間働き、その後転職をした私の経験から、プログラマーとしてのキャリアを生かすことができる転職方法について解説させていただきます。

現在、プログラマーを辞めたい…と毎日つらい日々を過ごしているという方は、ぜひ参考にして見てくださいね。

プログラマーによくある悩み

どうしても辞めたい、と思わされる原因にはどんなものがあるでしょうか。この業界のテンプレートな悩みをまとめました。

私がプログラマーとして働いていた時には、毎日次のような悩みを持ちながら仕事をしていました(あなたにはいくつ該当するでしょうか?)

①受注競争の結果による無茶なスケジュール

不況の影響もあり、仕事を受注するには、競合他社との競争は避けられません。

その勝負に勝つために、営業さんは価格を下げ、納期を短くして何とか仕事をもぎ取ってきます。
しかし、そのあおりを受けるのは、私たちプログラマーです。

私の場合、営業さんが張り切り過ぎて、1年間に3つも同時に案件を取ってきたことがありました。

どれも1000万円規模の受注の案件だったので、死ぬほど残業をすることになりました。

②たびかさなる仕様変更に対応する日々

短い納期の中で、少しでも開発の時間を取ろうとすると、犠牲になりやすいのは要件定義のフェイズです。

それが発覚するのは、開発も半ばを過ぎたころ。

考えもしなかった仕様変更が連発し、余計に時間がかかってしまうのは、誰もが通ったことのある道でしょう。

どう考えても間に合わないスケジュールに対応するために、私のチームが取った対応は、派遣会社から外注社員を招き入れるということでした。

赤字案件になったのは言うまでもなく、散々な結果となりました。

過労死ラインを軽く越える長時間残業

時間もなく、仕様変更にも対応しきれないとなれば、開発のクオリティが落ちるのは当然です。

検証を始めても山のようなバグが出るのは自明であり、それを賄うために100時間を越える残業が要求されます。

ちなみに厚生労働省が定める過労死ラインは80時間ですので、どれほどの異常事態かは言うまでもありません。

私のチームは100時間の残業が1年半に渡って続いたため、外注社員の方からはクレームが連発、後輩も続々と退職していくことになりました。

私が退職したのは、その案件の終了直後のことです。

私が「仕事を辞めたい」と上司に伝えた時のエピソード

私が退職を告げたのは、一つの案件に目途がついたその直後でした。

「次の案件が控えているから駄目だ」と引き留められるかと思いましたが、思いの外すんなりとオーケーの答えが返ってきました。

その頃の私は精神的に限界を迎え、とにかく怒りやすく、体調も崩しがちだったので、上司も退職を認めるしかなかったようです。

貯金はあったので金銭的な不安はありませんでしたが、「次の職場が今より悪くない保証はない」と悩んでいたので、それ以上心労を抱えなくて済んだのは、本当に幸運でした。

プログラマーの経験がある方が次に目指せる転職先

過酷な職場を離れた後は、転職して新しい仕事にチャレンジしましょう。

オススメの再出発の道を、ご紹介します。

別の会社のプログラマーとして再出発

別の会社のプログラマーに転職するのは、現実的かつオススメの選択肢です。

前職で培ったプログラミングのスキルや、お客さんとの折衝経験など、アピールできるポイントがいくつもあります。

「前職は何故辞めたのか」と聞かれたら、正直に「残業が多かったから」と答えましょう。

100時間以上もの残業があったと聞けば、まともな会社であれば同情的に受け取ってもらえます。

逆に「この業界なら100時間くらい普通だよね」などと言うような、危険な職場を避けることも出来ますよ。

また、求人を探す際は、徹底的に労働条件にこだわりましょう。

「即戦力になれる」ということは大きなアドバンテージになるので、十分選り好みしてしまって構いません。

「年収はこれくらいを希望します」と自分から伝えることも、より良い転職をするためのポイントの一つです。

私の場合は、要件定義などもこなす、チームのサブリーダーポジションにいたことをアピールし、30代のSEの平均年収である500万円を少々上回る、550万円を希望し、ほぼそのままの年収に決まりました。

担当していたシステムの業種

プログラマーの強みは、開発担当していた業種の知識を自然と身に着けることができる点です。他の職業よりも比較的、異業種への転職がしやすいと言えるでしょう。

ただし、知識はあっても経験がないため、初めから厚遇を受けることは難しいですね。

雇用形態や年収などの点において、プログラマーとして再就職するより劣る可能性が高いと言えます。

転職をするタイミングとして、「30歳以上か否か」というのは、一つの区切りとなります。

30歳を越えた場合の転職は、即戦力を求められがちですので、異業種への転職をするなら、なるべく早いうちにするのがベターです。

フリーランスとして活動する

スキルを活かせる点は、「別会社のプログラマーとして再出発」と同じですが、勤務条件を自分で自由に選べる点がメリットです。異業種への転職を視野に入れつつ活動できるのも魅力的ですね。

ただし、仕事は自分で取ってこなければならず、失敗した時の保証は何もありません。また、年末調整など各種手続きも自分でやらなければならない手間もあるので、あまりオススメの方法ではありません。

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