- 新卒入社した会社を辞めたい…。でもまだ入社して半年以内。
- 3年は働かないと再就職できなくなるって本当?
- 辞めた方が良い場合と、辞めない方が良い場合って?
せっかく新卒入社した会社だけど、仕事内容や人間関係がつらすぎて辞めたい(しかもまだ入社してから半年しかたっていない)
↑こんな悩みをお持ちの新入社員の方。きっと多いと思います。
私自身、新卒入社した証券会社を半年経たずに退職しました。
新規開拓の営業マンをやっていたんですが、
仕事内容がつらすぎたんですよね…。

新卒で入った会社を辞めるのってものすごく勇気がいります。
親や友人はまず反対しますし(「もったいない」という理由で)
自分自身が「こんなにすぐ辞める自分って弱いのかも…」と自信を失ってしまうんですよね。
ただ、30代になった今になって思うことですが、仕事の適性ってまちがいなくあるんです。
私の場合ですが、性格的に金融業界の営業マン(特に新規開拓)は向いていません。
その代わりに、人材業界の仕事はとても性に合っていたため、転職してから10年以上ずっと同じ種類の仕事をしています。
(会社は変わりましたが、やっている仕事はずっと同じ)
誰をお客さんにしているか?も重要ですね。
私の場合、個人のお客さんをターゲットにしていたので、個人宅(普通の家)のインターホンを片っぱしから鳴らしていく…みたいな仕事でした。
一方で、人材会社に入ってからは「企業」や「仕事を探している人」がお客さんになりましたので、同じ営業職でも仕事内容はまったく違うものになりました。
新卒入社した会社だろうが、入社して半年しかたっていなかろうが、性格的に合っていない仕事をずっと続けるのはおすすめしません。
そんなしんどいことを続けなくても、仕事なんて世の中にたくさんありますからね。
しかも、新卒入社して半年以内の人なら「第二新卒」として就活することができますので、未経験の仕事にも転職が非常にしやすいという強みがあります。
この記事の目次
入社半年の新卒でも仕事を辞めていい?3つの判断基準
もっとも、私は安易に「仕事なんてやめちゃえ!」なんてことは言うつもりはありません。
具体的なケースによっては「もう少しだけ頑張ってみること」が最適な解決策であるケースもありますからね。
それでは、どう言う場合が辞めてOKで、どういう場合が辞めちゃダメなのか?
以下では具体的なケース別に今の仕事に見切りをつけるべきかどうかの判断基準を紹介します。
参考にしてみてください。
1.労働環境が過酷で心身ともに疲労している場合
過剰な労働時間によって心も身体も疲れ切っている場合は、危険信号です。
今の職場は、想定外の休日出勤などなく、きちんと休日がとれる環境でしょうか?
心身が疲労しているときは、体調を崩しやすくなったり心の病気にもなりかねません。
これまでの学生生活とは一変した慣れない社会人生活に疲労はつきものですが、あまりにも長時間労働が続いたり休日にリフレッシュできる環境が整っていない場合は、辞めて自分の健康を守ることを最優先にしましょう。
2.人間関係によるトラブルやハラスメントが原因で辞めたい場合
人間関係やハラスメントなどは、社風が大きく関係している可能性が高く、入社してからでないと分からないものです。
毎日顔を合わせて一緒に仕事をする人と相性が悪かったりトラブルが多いと、強いストレスを感じやすくなってしまいます。
また、近年さまざまなハラスメントが問題になっていますが、年代や性別によってはハラスメントを「当たり前」と思う人も存在するため、なかなか改善が難しい課題でもあるのです。
一度、上司や人事に相談して解決を図ってみても自分の希望する方向に動かないときには、転職を視野に入れておきましょう。
3.転職活動を始める準備が整っている場合
現職への退職の意思と次に自分がとるべき行動が明確になっているのでしたら、今すぐ転職活動を始めても大丈夫です。
後ほど詳しく解説しますが、新卒入社で早期退職することによるデメリットはあるものの、当然メリットもあります。
今持っている可能性とチャンスを活かすためには、転職したいと思ったタイミングで動くのがベストです。
事前準備がカギとなる転職活動において今の段階で準備が整っている場合は、安心して次のステップに進んでみましょう。
新卒で入った会社を半年以内に離職するメリットとデメリット
実際に新卒入社した会社を半年以内に退職したら、どういう状況が待っているでしょうか。
早期退職することのメリットとデメリットを知っておきましょう。
(メリット)若手人材は採用されやすい=再就職を成功させやすい
新卒半年で退職となると「第二新卒」にカテゴライズされます。
今や売り手市場となっている新卒採用に苦戦している企業は非常に多く、若手人材の採用方法を、新卒採用よりも採用費用や教育面のコストがかからない第二新卒の採用に注力している企業が増加傾向にあります。
転職サイトなどでも「第二新卒歓迎」の求人情報が非常に多く掲載されています。
未経験でも就職可能な時期は今しかないので、豊富な選択肢の中からどんどんチャレンジできます。
(メリット)新しいキャリアをゼロからスタートできる=就活のやり直しができる
入社半年で辞めたいと思う会社で何となく仕事を続けるよりは、やりたいと思った仕事にキャリアを築いていくほうが自己成長に繋がるでしょう。
入社して数年経つと、自分でも気付かないうちに会社の社風に染まっていたり、仕事のルーティーンが身についているものです。
採用する企業側としても、ポテンシャル採用でも早期で即戦力となることを期待していますので、現職の会社の色に染まりきっていない吸収力や成長スピードが早い第二新卒のうちに行動するといいでしょう。
次に、デメリットを2つ紹介していきます。
(デメリット)すぐに辞めてしまう人なのでは?という先入観を持たれがち
早期離職の最大のネガティブポイントは、早期離職を懸念されることです。
そのため、面接では忍耐力やメンタル面を確認するような質問が多く感じるかもしれません。
また、退職理由によっては、採用担当者から「採用してもすぐに退職されるのでは?」と判断されて内定まで辿りつけなくなってしまいます。
どのような理由で退職したとしても、面接の場では必ずポジティブな内容に変換して伝えるように意識してください。
(デメリット)新卒と同様の教育は受けられない=ある程度の社会人マナーは身に付けているものと期待される
新卒のときに受けたような手厚い教育は受けられないことを覚悟しておきましょう。
第二新卒といっても「新卒入社」ではなく「中途入社」になりますので、社会人として当たり前のことは一通りできるものだと思われています。
新卒で入社したての頃のような「教えてもらう」受け身の体勢が抜けていない人は、まわりからどんどん差をつけられてしまいますので、自分から学びにいく意識が重要になってくるでしょう。