- 新卒で入った会社を辞めたいけど、親に反対されるのが目に見えているので切り出せない…。
- 親が納得してくれる退職理由は?いつのタイミングで相談すべき?
- 黙って辞めるのはやっぱりやばい?
親って社会人になったことをものすごく喜んでくれますよね。
私も初任給でプレゼントを買って親に渡したとき、
とても喜んでくれたのをよく覚えています。
そんな親をがっかりさせたくない…という気持ちで、
「新卒入社した会社を辞めたいことをなかなか言い出せない」という状況になっている人は多いのではないでしょうか。
苦労して大学まで行かせてくれた親の気持ちを思うと、せっかく入社した会社を辞めてしまうのはなんだか申し訳ない気持ちになりますよね。
ただ、自分の仕事としてどういうものを選ぶか?
はあなた自身の人生にかかわることですから、
最終的にはあなた自身が決めるべきことです。

親もサラリーマンだったりする場合には、説得するのがなかなか大変なケースもあるでしょう。
現在20代の人の親世代にとっては「サラリーマン=安定」という人生観が普通ですからね。
ですが、最終的にはあなた自身の人生観にしたがって決断しなくてはなりません。
そうしないと5年後・10年後にきっと後悔することになりますよ。
(親の言う通りに進路を決めて、30代後半になってから「こんなはずでは…」なんて状態になるのは悲惨です)
この記事では、新卒で入社した会社を辞めたいと考えている人向けに、親に反対されにくい説明の仕方を解説しています。
社会人として生きていく上で、親との関係を良好に保つことはメンタルに大きな影響を与えますので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事の目次
親に「新卒で入った会社を辞めたい」と伝えるときのポイント3つ
親に新卒で入った会社を辞めたいと伝える場合、
↓以下の3つのポイントに気をつけてみてください。
- 退職理由(なぜ辞めたいのか)を具体的に伝える
- これからどうするのか?についての具体的なプランを伝える
- すでに転職活動を始めていることを伝える
↑いずれにおいても重要なのは「できるだけ具体的に伝えること」です。
ふわっとした伝え方では「ひょっとしたら一時的に仕事が嫌になっているだけなのでは」と思われてしまいますので注意しましょう。
1.退職理由(なぜ辞めたいのか)を具体的に伝える
「どうして会社を辞めたいのか」この理由ははっきりさせてください。
なお、これは親に限らずいろんな場面で聞かれることでもあります。
(会社に退職を伝えるときに上司に聞かれますし、転職活動の面接でも必ず聞かれます)
自分の中で「これを聞かれたらこう答える」ということを1つ準備しておくのが良いですね。
新卒にあるあるな退職理由・転職理由
- 職場での人間関係がうまくいかない
- 給料が少ないと感じる
- 残業が多くて、自分の時間が取れない
- 仕事内容が自分の思っていたことと違う
↑新卒入社1年以内に辞めたい人の場合、この4つのどれかに当てはまることが多いです。
ここで一つ注意点ですが、辞めたい理由ははっきりさせても、そのまま親へ伝えるのはNGです。
「そんなのは甘えだ!」「みんな我慢して仕事しているんだ」と甘えと取られてしまって猛反対にあう可能性が高いからです。
退職理由ははっきりさせたうえで改善しようと努力したけど、ダメだった…という流れで伝えることが大切です。
親へ退職理由を伝えるときは改善エピソードを盛り込む
実際私も新卒で入社した会社を半年程度で退職しています。
↓個人的な理由としては以下のような感じ。
- 研修という形で配属された現場が肉体労働過ぎて「死ぬ」と思ったから
- 研修が終われば希望部署へ配属するといわれて入社したが、研修後もずっと現場での仕事だったから
- 上司から毎日のように「仕事が遅い」と怒鳴られ続け、メンタルが崩壊寸前だったから
ただ、この理由をみてどうでしょう?あなたは率直にどう思いましたか?
自分ではものすごくつらい思いをしていたとしても、自分以外の人が聞くとどんな理由でも「愚痴」や「甘え」に聞こえてしまうものです。
なので、あなたが退職を親に伝えるときにもひと工夫が必要になります。
具体的には「自分なりに改善を試みたエピソード」を加えてみてください。
これを入れるだけで説得力が増すんです。
- 上司に毎日怒鳴られて、メンタルが崩壊しそう。人事部へ異動できないか掛け合ってみても、異動はできないと一蹴された。
- 配属された現場の仕事が自分のやりたいこととかけ離れていて、先輩にもこうなりたいと思える人がいない。
- 先輩のこともっと知ろうと思ってご飯にも行ったけれど、結局説教を聞くだった。この会社にいても将来なりたい自分になれず、やりたい仕事ができないと思った。
↑こんな感じで、あなたも状況を改善するために努力をしたことを伝えてください(ここでも具体性がたいせつです)
2.これからどうするのか?についての具体的なプランを伝える
↓会社を辞めるとき、親が知りたいのは主にこの2つです。
- どうして会社を辞めたいのか
- 仕事を辞めた後、どうするのか
1.についてはすでにみましたので、ここでは2.について対策を考えましょう。
新卒で入った会社をすぐ辞めるとなると、余計に心配になってしまうんです。
そもそもの話になりますが、仕事というのは基本的にあなた自身が決めることです(当たり前ですが)
社会人ですから、親を含めてまわりに迷惑をかけないのであれば、どう言う行動をとろうがあなたの自由であることが基本です。
なので、仕事をやめることについて罪悪感を持つ必要はありません。
重要なのは辞めた後に親に迷惑をかけないことですね。
仕事を辞めること自体はよくあることですし、悪いことではないので、親にだって文句を言われる筋合いはないんです。
(ひょっとしたらあなたの親も過去に転職を経験しているかもしれません)
仕事を辞めた後の生活をはっきりさせることが大切
仕事を辞めるということは、収入がゼロになるということです。
今後どうしていくか?というのは確実に答えられるようにしてくださいね。
↓次のポイントを意識して、仕事を辞めた後どうするのか整理してみてください。
- 原則は自分の収入で生活していく
- 自分の貯金や収支を明確に伝える
仕事を辞めた後のことを伝えるときは、まずは自分の貯金と収入で生活していくという意思を伝えましょう。
「仕事を辞めて収入がなくなるから、援助してよ」と最初から親に頼るのはNGです。
貯金や収支を伝えたうえで、親の援助が必要になるなら、改めてお願いすべきです。
私は退職理由を親に伝えるとき、自分の貯金額は正直に伝えて、「何ヵ月暮らしていける」と明確に伝えました。
そのうえで、転職にかかるお金がどうしても足りなかったので、バイトをしながら転職活動するか、借金するか、親に相談しました。
結果的には、幸運にも親から援助してもらえましたが、やっぱり初めはすべて自分で何とかするという意思を伝えることが大切です。
3.すでに転職活動を始めていることを伝える
親に退職する意思を伝えるのは、転職活動を始めてからにしましょう。
今の職場はつらくて辞めたいけれど、新しい会社で働くために前向きに行動を始めていることを伝えるためには、
転職活動を始めていることを伝えるのが一番です。
理想的には次の転職先会社から内定が出ていることですが、なかなかそううまくいかないこともあるでしょう。
それに、ほとんどの人にとっては初めての転職活動になるでしょうから、いったい何から始めたらいいのか…という状況の人も多いと思います。
↓そんな方は、少なくとも以下のようなことだけは準備としてやった上で親に退職意思を伝えるようにしましょう。
- 少なくとも、転職サイトなどを使って情報収集は始めていること。
- 自分の学歴や職歴ならこういう会社に挑戦できそうなので、興味を持っていろいろ調べていること。
- 今の職場で営業の仕事だけは自分に向いていないことが分かったから、今度は事務職の仕事を探していること。
- いつまでに転職するつもり、という期限を設けておく
こうした「具体的なアクション」にすでに取り掛かっていることを親に伝えてください。
何度も繰り返しになりますが、重要なのは具体性です。
具体的なアクション内容を伝えれば、親も「それはこうした方が良い」といったようにアドバイスしてくれる可能性すらあります。
(たいていは古い情報に基づいたアドバイスなので役には立たないかもしれませんが、素直に聞いておきましょう)
きっと安心して後押ししてくれるはずですよ。